9点句 |
街路樹の筋肉めきし残暑かな |
しぐなす |
特選 |
山口あずさ |
思わず納得させられた一句。 |
特選 |
齋藤朝比古 |
残暑感あり。実感あり。好きな詠い方でした。 |
特選 |
江戸切子 |
残暑の中では街路樹も武骨にみえる。 |
選 |
五十嵐秀彦 |
賛成! これは好きな句です。街路樹が筋肉のように見えたという面白さ。ただ欲を言えば「残暑かな」という季語および措辞のこと。もっとグレードアップの可能な句と感じました。 |
選 |
子子 |
うーん、なんか残暑っぽい! |
選 |
ぶう |
|
感想 |
水月 秋杜 |
筋肉めきし と言ういい方はちょっとひっかかりましたが、街路樹から筋肉という発想にひかれました。 |
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8点句 |
包丁の切れ味落とす残暑かな |
一文無 |
特選 |
しぐなす |
「包丁」と「残暑」が醸し出すアブナイ雰囲気が気に入りました。 |
特選 |
オクラ |
暑さの為、調理に集中できない!! 包丁も、自分も夏ばて? |
特選 |
松たかし |
何にもしたくなーい!そんな暑さのイメージがよくでている。おまけに暑さをいくつもかいくぐった残暑の風景ならではである。 |
選 |
白井健介 |
「落とす」というよりは<落ちて>などの方が宜しいと思います、私は。 |
選 |
夜来香 |
残暑の台所って暑いんですよね。汗をふきふき、きゅうりの酢の物なんぞ作ったのでしょうか。 |
感想 |
山口あずさ |
包丁もへなり。 |
感想 |
美峰 |
暑いと包丁の切れ味うんぬん以前に料理したくないです。 |
|
6点句 |
原色の広告垂れし冷房車 |
齋藤朝比古 |
特選 |
showmaru |
いつまでも暑さの退かない都会の光景が浮かんだ。 |
選 |
(h)かずひろ |
原色は欲望の伏せ字なのです。 |
選 |
岡村知昭 |
せっかく涼しいところにいるのになんでこんな暑苦しいものを見なくちゃならないんだよ、と思う気持ちを物で見せてくれたので。 |
選 |
美峰 |
アミノサプリの広告は暑苦しかった。 |
選 |
つーやん |
|
感想 |
五十嵐秀彦 |
列車の車両か、バスのことか。そういうこともあるでしょうが、作者がそこに何を発見したのか読み取れなかったです。 |
感想 |
山口あずさ |
冷房が効きすぎているのか、ぜんぜん効いていないのか、皮膚感が出ているとよかった。 |
|
カレー南蛮と決め日盛りの交差点 |
白井健介 |
特選 |
五十嵐秀彦 |
上八となっているけど、あまり気にならなかった。暑い日に「カレー南蛮」を食べることにしたという暑苦しさ。でも健康的でもあるね。 |
選 |
(h)かずひろ |
作りすぎたカレーはドライカレー弁当にすると喜ばれます。 |
選 |
喜誉司 |
決心というか、決意としてはわかる! |
選 |
山口あずさ |
サラリーマンの昼休みか。 |
選 |
江戸切子 |
サラリーマンのつましい楽しみ。 |
感想 |
美峰 |
暑いときは辛いものを汗流しながら食べるべし! |
|
5点句 |
ネクタイを緩めて今日を棄ててゆく |
オクラ |
特選 |
子子 |
ついでに、ネクタイも捨てちゃいましょう。 |
選 |
しぐなす |
今日を「保存する」とかじゃなくて「棄ててゆく」というのが面白いと思いました。 |
選 |
山口あずさ |
サラリーマンの哀愁か。 |
選 |
一文無 |
|
|
金魚売り影をえらんで荷を下す |
都わすれ |
選 |
山口あずさ |
古風な作りの一句。 |
選 |
岡村知昭 |
金魚売りの姿をきちんと見ていなければ出来なかった句。動きがある。 |
選 |
白井健介 |
一読した際のインパクトはさほどでもなくて、しかしながら実はこの「えらんで」というのがたいへん巧いです。手練の作とお見受けいたします。 |
選 |
美峰 |
わたしの育った街には金魚売りがきてました。懐かしい!わたしも句に詠んだのですが金魚屋さんだと売り子の人が売り歩くのでなく店舗で売ってるみたいですよね。(反省) |
選 |
つーやん |
|
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4点句 |
夏草の裏を忘れてしまいけり |
岡村知昭 |
特選 |
ぶう |
|
選 |
松たかし |
思わせぶりなんだけど、何か惹かれてしまった。「夏草の裏」ってなにがあるんだろう? |
選 |
齋藤朝比古 |
巧い。夏草のあのむせかえるような姿、確かに裏を忘れているようだ。座五の表現に一工夫あれば・・・。 |
|
逃げ水をしずしず歩く風鈴屋 |
美峰 |
特選 |
岡村知昭 |
夏の季語ふたつの組み合わせ、風鈴のはかない音と逃げ水のはかなさが「しずしず」で詩になりました。 |
選 |
(h)かずひろ |
「風を集めて歩きたいんです」と言ったとか・・・ |
選 |
白井健介 |
この場合「歩く」は少々芸がない気がして……ではどうするか。私だったら《逃げ水に曳かれしづしづ風鈴屋》としますけどね。 |
感想 |
山口あずさ |
<魚売り影をえらんで>の句と似ている。 |
|
粗塩の甘き暑さや鶏(とり)揚げる |
(h)かずひろ |
特選 |
喜誉司 |
うん、美味しそう!! |
選 |
五十嵐秀彦 |
味覚から暑さを表現したわけですね。 「甘き暑さ」という表現は秀逸と思いました。 |
選 |
子子 |
クリスピーな皮に粗塩!おいしそう!! |
感想 |
山口あずさ |
美味しそう。 |
感想 |
白井健介 |
「暑さ」というのが解らなかったです。 |
|
鉄橋の高さよトンネルの涼しさよ |
草もち |
特選 |
美峰 |
夏休みに山へ出かけるわくわく楽しい感じがすごく好きです。 |
選 |
喜誉司 |
川とか山とかボーッと眺めながら、田舎を各駅停車で旅したいです。 |
選 |
夜来香 |
感じたままを詠んだかんじがいい。トンネルの涼しさと言っただけで、夏の暑さが感じられます。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「よ」で二回も切るほど驚くべきことだったのでしょうか。その思いが伝わって来ないです。 |
感想 |
山口あずさ |
「よ」がどことなく空しく感じるのはわたしだけだろうか。 |
|
父の顔知らず還暦墓洗う |
オクラ |
特選 |
一文無 |
|
選 |
(h)かずひろ |
ジーン仮説も彼岸まで。 |
選 |
しぐなす |
オーソドックスさに惹かれました。 |
感想 |
山口あずさ |
私小説俳句。 |
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いかがわしき店に黒猫熱帯夜 |
しぐなす |
選 |
松たかし |
道具立てがしっかり揃った句。それだけに「いかがわしき」という割り切れない、抽象表現が勿体ない。あいまいにしている。 |
選 |
showmaru |
この猫が店主なのかもしれない。 |
選 |
一文無 |
|
選 |
江戸切子 |
都会のドラマがありそう。 |
感想 |
白井健介 |
“黒猫館”という「いかがわしき店」でしたら存じておるのですが…。 |
感想 |
水月 秋杜 |
黒猫といかがわしさ そして熱帯夜。うまい組み合わせですね。 |
感想 |
美峰 |
この句も好きです。いかがわしき店と黒猫と熱帯夜。この3つのとりあわせがとてもいいですね。 |
感想 |
齋藤朝比古 |
いかがわしき店とは・・・。僕の好きな店のことでしょうか。 |
|
3点句 |
縁日の夜だけでいい手をつなご |
美峰 |
選 |
喜誉司 |
麻布十番祭りというのに行ったんですが、こんなカップルが歩く空間がありませんでした。縁日としては悪くないんですけど・・・。 |
選 |
オクラ |
縁日の夜だけは、童心に帰った気になります。しかし、恋人時代、新婚の頃に帰るには・・・?? |
選 |
showmaru |
GO!GO!7188風に言えば「あぁ青春」 |
感想 |
山口あずさ |
ほのぼの。 |
感想 |
齋藤朝比古 |
それだけじゃ済まなくなるんだこれが・・・。 |
|
空色のネガだけ残り夏の恋 |
showmaru |
選 |
オクラ |
空色のネガだけ残りがいい。 青い空と海の濃さに負けたか、淡い恋。 |
選 |
齋藤朝比古 |
この甘さは好き。青春俳句として秀逸。 |
選 |
喜誉司 |
このネガはモノクロなのかな |
感想 |
美峰 |
幼い淡い恋を思い浮かべました。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
甘すぎる? う〜ん・・・ |
感想 |
山口あずさ |
それなりにいい思いでだったのでしょうか。 |
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炎天下傘もささずに蟻の列 |
都わすれ |
選 |
松たかし |
傘もささないのは「私」?「蟻」?そこがあいまいなのが難点。「私」だろうと思って、とりましたが。 |
選 |
夜来香 |
夏に喪服の列を見たのですが、まさにそんなかんじでした。 |
選 |
オクラ |
アリとキリギリスを想い出します。暑さなんか負けずに頑張ろう! 熱射病には気をつけて! |
感想 |
美峰 |
帽子でなく傘というところがこだわりなのですね。 |
感想 |
山口あずさ |
「なるほど」とうならせるような発見が欲しい。 |
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暑き夜僕は夢中で石になる |
喜誉司 |
選 |
山口あずさ |
面白い。 |
選 |
齋藤朝比古 |
口語が活きている。感覚的にもよく解る。 |
選 |
子子 |
どこの入り口の石だったのでしょうね。 |
感想 |
美峰 |
トドにならなれる自信あります。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
一人称の使い方としては成功していないようです。この場合は「ぼくは」と言わずとも一人称の句となっているのでは。 |
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2点句 |
暑いだろうザマアミロと蝉の声 |
ぶう |
特選 |
夜来香 |
今となってはなつかしい蝉の声ですが、にくたらしいと思っていたら、そんなこと言ってたんですね。最後尾の句だったからかもしれませんが、インパクトがありました。 |
感想 |
水月 秋杜 |
わはは。まさしく……。 |
感想 |
美峰 |
7月は暑すぎたせいかせみもあまり鳴かなかったけど8月はやっぱりうるさかった。 |
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秋暑し遠くに落つる雲の影 |
齋藤朝比古 |
特選 |
白井健介 |
“残暑”のなかに捉えた景の映像的な際やかさ、スケールの大きさが秀逸。 |
感想 |
山口あずさ |
上手い句だと思います。贅沢を言えば冒険がない。 |
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破れ蝶の見てきた地獄アスファルト |
山口あずさ |
選 |
美峰 |
すごく暑い!感じがでていると思います。 |
選 |
一文無 |
|
感想 |
五十嵐秀彦 |
座の「アスファルト」というのがどうも・・・。それが「地獄」の正体であればつまらない。 |
自解 |
山口あずさ |
ガレージに揚羽が死んでいた。羽が破れて、息絶えていた姿が傷ましかったので一句。 |
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痣の濃き宿痾秋日の馬太伝 |
五十嵐秀彦 |
特選 |
(h)かずひろ |
民主主義と資本主義のズレを抑えるために、大統領は聖書に手を置き宣誓するのだろうか? |
感想 |
山口あずさ |
「馬太伝」って、マタイ伝だったのですね。。。 |
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願はくば炎天の下爆裂死 |
しぐなす |
選 |
子子 |
こういう派手なの、好きかも。 |
選 |
ぶう |
|
感想 |
山口あずさ |
願はくば花のしたにて春老衰(>テロリストに捧ぐ) |
感想 |
美峰 |
あまりの暑さにほんとうに爆死しそう。 |
感想 |
水月 秋杜 |
痛烈なアイロニーなのでしょうか。句意がつかめませんでした。 |
|
早退けのアスファルト溶けて夏の風邪 |
夜来香 |
選 |
美峰 |
普段オフィスにいると早退けするような時間の暑さは信じがたいくらい。ほんとさらに熱が出そう。 |
選 |
ぶう |
|
|
夏帽子赤い電車で旅に出る |
草もち |
選 |
しぐなす |
メルヘンチックで惹かれました。 |
選 |
白井健介 |
“シンプルな句”の宜しさに浸っちゃう。こんな句もいいですね。 |
|
デパートの屋上秋の金魚かな |
齋藤朝比古 |
特選 |
つーやん |
|
感想 |
美峰 |
売れ残り?? |
|
秋暑し自転車キイキイすれ違ふ |
夜来香 |
選 |
showmaru |
この音は耳障りなのかなあ、それとも心地よいのかなあ |
選 |
江戸切子 |
暑い中どこ行くの。 |
感想 |
美峰 |
暑さひとしお感じてしまうキイキイ音。 |
感想 |
山口あずさ |
「キイキイ」が暑さをより増幅させますね。 |
|
1点句 |
雑草(いらくさ)に闇を宿せし魂祭 |
江戸切子 |
選 |
五十嵐秀彦 |
上手い句。ただ、あまりに俳句的という感じもしないではない。 |
感想 |
山口あずさ |
幻想が広がる。 |
|
面(つら)こがす利根源流の残暑かな |
一文無 |
選 |
五十嵐秀彦 |
上手い!ただ「かな」止めでないほうが印象鮮烈となるのでは。 |
感想 |
美峰 |
利根源流というのがいいですね。 |
感想 |
白井健介 |
「利根源流」と聞くと、その語感からは清涼さが想い起こされ、「こがす」「残暑」等と結びつかなかったんですよね、私の中で。 |
感想 |
山口あずさ |
元祖ガングロ。(ガングロは死滅してしまったのだろうか。アメリカでも流行ればいいと思っていたのだけれども。) |
|
いちまいのキャッシュカードの薄暑かな |
つーやん |
選 |
岡村知昭 |
「いちまい」のひらがな書きがポイント。キャッシュカードの薄さと薄暑との取り合わせを結びつける役割を果たしている。それが何だと言う人もいることは覚悟しているのでしょう。 |
感想 |
山口あずさ |
もう一皮剥けると面白くなりそう。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「いちまいのキャッシュカード」が何かあったのでしょうか。音数を使い切ってしまったようです。 |
感想 |
江戸切子 |
上五が安易。キャッシュカードと薄暑がいい。 |
|
秋蛍秩父の里の闇ぞ濃き |
江戸切子 |
選 |
齋藤朝比古 |
渋い。「里」っていい言葉だなぁ。 |
感想 |
山口あずさ |
「秩父」でなくてもいいような気がする。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
地名が効いていると感じました。ただ「蛍」に対するのに「闇」では当たり前かもしれませんネ。この句、取りたかったです。 |
|
今晩も冷や奴だね残暑かな |
松たかし |
選 |
ぶう |
|
感想 |
美峰 |
薬味&味付けで変化をつけましょう。 |
感想 |
山口あずさ |
毎日食べても厭きない。 |
感想 |
齋藤朝比古 |
「同棲時代」世代だろうか。妙な懐かしさがある。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「だね」「かな」というのは、う〜ん・・・ |
|
秋霖や飢ゑいかほどと問はれをり |
五十嵐秀彦 |
選 |
つーやん |
|
感想 |
山口あずさ |
「いかほど」とまるっきり他人事の冷たさ。国際政治の現実か。 |
|
霧を弾く噂ばかりのビアニスト |
喜誉司 |
選 |
showmaru |
コンサート会場もどこかわからない場所が記されてあったりして。 |
|
なし届く父も寡黙やむく母も |
都わすれ |
選 |
つーやん |
|
感想 |
山口あずさ |
「や」が効いていないと思う。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「なし」は「梨」にすべきでは。 |
感想 |
美峰 |
エアコンより扇風機のほうが似つかわしい情景のように感じました。 |
|
ちぢみシャツ巷の暑さしのぎけり |
喜誉司 |
選 |
オクラ |
寅さんが、団扇片手に歩いている様を想像しました。 |
感想 |
山口あずさ |
寅さん。 |
|
丑三つに首を落とすや鉄扇風機 |
一文無 |
選 |
夜来香 |
熱帯夜に怪談は欲しいところですが、これはさらにユーモラスがあって笑ってしまいました。 |
感想 |
山口あずさ |
おそろしい。 |
感想 |
水月 秋杜 |
物語が垣間見えるようで面白い。 |
|
炎天の金属音のする工場 |
つーやん |
選 |
一文無 |
|
感想 |
齋藤朝比古 |
確かに熱いわ、こりゃ。ステレオタイプの感もあるが。 |
感想 |
美峰 |
火花とかもバチバチちって働いている人も汗だくで・・・暑そう! |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「炎天」「金属音」「工場」。確かに暑苦しそうだ。 |
|
秋暑し迷子のタマに集う人 |
山口あずさ |
選 |
江戸切子 |
たしかにタマちゃんは迷子なのです。「かわいい〜」って見物に集まる人々って... |
感想 |
しぐなす |
アザラシのタマちゃんか〜、猫かと思った。あれって「ゴマちゃん」のもじりだと思ってましたが、「タマ」って本来は猫の名前でしたね。今気づきました。
|
自解 |
山口あずさ |
「タマちゃんは迷子のままで見つけられ」という川柳も作った。 |
|
熱風のひかりつつ来る乾物屋 |
岡村知昭 |
選 |
松たかし |
熱風が「ひかりつつ来る」ってイメージできます。乾物屋なのもいい。 |
感想 |
美峰 |
乾物屋さんて売り歩くのですか?来るのは熱風だけってこと? |
感想 |
山口あずさ |
「ひかりつつ」がよかった。 |
自解 |
岡村知昭 |
ただでさえ乾き物そろえている乾物屋にさらに熱風とは・・・。乾物屋が圧倒されている様子が浮かんできました。 |
|
0点句 |
忸怩とはノンアルコールビールかな |
白井健介 |
感想 |
山口あずさ |
ノンアルコールビールには、確かに、忸怩たるものがありますね。 |
|
感動はお持ち帰りの熱帯夜 |
子子 |
感想 |
山口あずさ |
何を観たのか? |
感想 |
白井健介 |
「お持ち帰り」になられたそれは、ほんとうに「感動」でしたか? |
|
大欠伸暑さ凌ぎて夜明け風呂 |
ぶう |
感想 |
山口あずさ |
夜明けの風呂というのは面白いですね。「大欠伸」というのがいまひとつ。 |
|
油照り鬼の住みかにちょっと寄り |
松たかし |
感想 |
山口あずさ |
「住みか」には他に表記法があるように思います。また、「ちょっと」というのが効いているかどうか。 |
|
砂の城暑き日ごとに現れし |
showmaru |
感想 |
山口あずさ |
蜃気楼? |
|
乾杯のビールで暑さを吹き飛ばす |
オクラ |
感想 |
山口あずさ |
気持ちはわかりますが、俳句未満。 |
感想 |
白井健介 |
これほどまでただ単に常識的と思える句というのは珍しい気がする。 |
|
風鈴のきれいな音色涼しげに |
桃式部 |
感想 |
白井健介 |
要するのこの句は「風鈴」一語、それだけで何も無いんですけど…。どうするの? |
感想 |
山口あずさ |
まんまと言えばまんまですが、さわやかですね。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
これではただ風鈴の報告をしただけかもしれません。 |
感想 |
美峰 |
この後になにかつづきそうなきがしちゃいました。 |
|
君の背の残暑の光り剥がしけり |
五十嵐秀彦 |
感想 |
山口あずさ |
<残暑の光り>とは汗のことだろうか? と思ってしまいました。あと、<光り>の<り>はいるのでしょうか? |
|
故郷に路地は消え去り暑きかな |
江戸切子 |
感想 |
山口あずさ |
少し推敲するとすっきりしそう。 |
感想 |
白井健介 |
私なら《故郷に路地消え去りし暑さかな》としたいと思いますねぇ。 |
|
十一夜月の代わりに流れ星 |
山口あずさ |
感想 |
美峰 |
きれいな句ですね。 |
自解 |
山口あずさ |
9.11。 |
|
好きにしていいのよ鴎決めたから |
子子 |
感想 |
美峰 |
女一人三陸に旅にでちゃったってかんじでしょうか? |
感想 |
山口あずさ |
鴎は鴎? |
|
バドミントン卓球剣道秋暑し |
白井健介 |
感想 |
美峰 |
国体とかそういうことですか? |
感想 |
五十嵐秀彦 |
そんなにやったら、そりゃ暑いわなぁ |
感想 |
山口あずさ |
クラブ活動でしょうか? 実感ですね。 |
|
汗十滴背中をつたう始業式 |
美峰 |
感想 |
白井健介 |
「十滴」と限定したことは(比喩としては中途半端な感じがしますし)失敗だったように思われますが…。 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「十滴」と言ったところが面白いか? そうでもないなぁ。 |
感想 |
山口あずさ |
十という数字の根拠が気になる。自分の背中だとしたら、どうやって数えたのだろう?他人のだとしたら、シャツに染みてて一滴一滴が確認できるとは思えない。(←考え過ぎか?) |
|
暑い暑いエボラ出血熱発症 |
草もち |
感想 |
山口あずさ |
俳句を詠んでいる場合ではない。 |
感想 |
美峰 |
暗黒大陸の暑さ。怖い怖い。 |
感想 |
白井健介 |
もしも現実なら俳句なんかに詠んでいる場合じゃないですね。洒落にならない句って感じ…かな。 |
感想 |
水月 秋杜 |
うーん。エボラは強力な致死性のウィルスですけど、この組み合わせはくどい気がします。 |
|
ゆく夏を雲のグラブにそっとトス |
showmaru |
感想 |
美峰 |
青春映画のようだ |
感想 |
白井健介 |
私は「そっと」で採れなかったです。惜しい句だと思う。 |
|
ベランダの体重計の酷暑かな |
岡村知昭 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
体重計に乗ると、脂汗が出ちゃうんですね? |
感想 |
山口あずさ |
乗ると熱い? |
|
逃げ水を追い越して着く犬の夢 |
子子 |
感想 |
五十嵐秀彦 |
「追い越して」「着く」? |
感想 |
美峰 |
犬が寝ながらぴくっと動くのってかわいいと思います。 |
感想 |
水月 秋杜 |
なんとなくノスタルジーを感じます。 |
|
町中の暑さ抱えて人帰る |
松たかし |
感想 |
美峰 |
わたしも歩いてるだけで熱気を毛穴から吸収しているんじゃないかと思います。 |
感想 |
齋藤朝比古 |
むんむんとした雑踏の暑さが見えて来る。ただ、ちょっと解りすぎるのが難点。 |
|
朝露にタイヤ溶けゆく峠道 |
(h)かずひろ |
感想 |
美峰 |
朝露があるうちはまだタイヤがとけるほどではないように感じます。 |
|
手花火のつひの火闇に呑まれたる |
つーやん |
感想 |
山口あずさ |
「つひの火」というのは、おしまいの火ということだろうから、火が消えれば闇なのは当たり前。それぞれの言葉の選び方はきれいだと思います。 |
感想 |
美峰 |
この句も好きです。あいにく選外になってしまい残念です。 |
感想 |
水月 秋杜 |
きれいな句ですね。 |