第十五回Hi! ku City句結果

13点句
シーソーの着地どすんと冬隣 つーやん 特選 松たかし ふつうの風景なのだがなかなか俳句にしにくい一コマ。 「どすん」から「冬隣」への切り返しが俳句的で上手い。
特選 正明 急に寒くなりました。
特選 ぶう  
げんそー 親子かな。楽し。もうすぐ雪が降って音がしなくなります。
白井健介 好みの度合いで言うと、この句を特選にしたい気持ちも大いにありましたね。まぁ“準特選”というところで作者の方にはご了承戴ければと…。讃。
showmaru 空気が澄んで音が大きく聞こえるのかなあ。
夜来香 外で遊んでいて、ふと、寒さを感じる瞬間、子供の頃、まさにこんな体験をしたのを思いだしなつかしいです。"
喜誉司 こんな風景が写真に撮れるといいなぁ。
草もち これを特選にしようかと、迷いました。「冬隣」をとても的確に表現されたと思います。
江戸切子 うん、冬が来た。
感想 山口あずさ ダイエットしなくっちゃ。
 
7点句
新蕎麦を打ちをり小さくジャズ流し 白井健介 特選 魚容 都会暮らしの人の蕎麦打ち。蕎麦打ちに大切な清潔感があります。
江戸切子 新蕎麦を打つ心の弾みが、ジャズの軽快なリズムにのって よくこねられるでしょう。
喜誉司 ブラシの音が聞こえて来そうな4ビートはお蕎麦に似合わない気がしますが、一度食べてみたくなりました。
(h)かずひろ キーワードはcoolですか(笑)? 蕎麦は手のひらの熱が伝わらないうちに手早く打たないとね。
一文無  
ぶう  
感想 山口あずさ 狙いが見えてしまうところが惜しい。
感想 齋藤朝比古 最近この手のこじゃれた蕎麦屋が増えているらしい。でも総じて高いらしい。そして、カレー丼はメニューに無いらしい。
 
6点句
啄木鳥の森の乾いてゆきにけり 齋藤朝比古 特選 江戸切子 森に秋が深まっていく様子が、啄木鳥のせわしなく 木をつつくことで表されている。
特選 げんそー 実際に聞いたことはないのですが,啄木鳥さんも乾いた 樹々がお好きなようで。うまい。
松たかし 本格的な俳句ですね。時間の経過を感じ、啄木鳥の音も 聞こえてきそうです。上手です。
五十嵐秀彦 一見拙い(失礼)感じの句ですが、ま、そこが良さにもなっているかなということで、取ります。
 
5点句
劇薬と記して瓶に入れる青 石部明 特選 子子 この凄い青、とても魅力的です。
正明 水色の死体と迷いましたが、印象の深いこちらを。季節感、特に寒さみたいなものが句に入っていれば特選にしたかも。
美峰 恐ろしくも惹かれるほど深い青い色なんじゃないでしょうか?
ぶう  
感想 魚容 青という色のイメージが鮮やかで的確。
 
UFOに銀の絵の具を借りる秋 showmaru 特選 夜来香 紅葉の色の洪水ばかりを見ていると、確かにアクセントカラーが必要になってくる気持ちってありますね。UFOも秋の空が似合います。 クリスマスイルミネーションが始まる前の貴重な時期・・・。
松たかし 失礼ですが、最後までどうしようか迷った句です。メルヘンもいいかって。判りやすいし。
げんそー ナンセンス漫画的で面白。昔,吉田戦車。今,風間 やんわり。
オクラ  
感想 山口あずさ 考えたらUFOはなぜ銀色なのだろう? なぜ金属なのだろう? 地球以外の物質及び文明でできていると考えれば、想像を絶する色なのじゃないだろうか。しかも、絵の具まで貸してくれるなんて。。。
 
パンタグラフの青き火花や秋の暮 草もち 特選 齋藤朝比古 あの火花は青かったのだろうか。子供の頃はなぜかあの火花をみると昂揚してしまったものだ。今や見ることもなくなってしまったパンタグラフ。
(h)かずひろ 「釣瓶落とし」な秋の暮を感じます。
showmaru バチバチとかいうのもちょっと寂しい気分になりますね。
ぶう  
感想 白井健介 「秋の暮」よりもっとぴったりの季語を探せるのではないかと思う。
感想 魚容 黄昏どきに青き閃光を撒き散らせて疾走する新幹線。走り去った後の静寂と暗闇。カッコいいです。
 
ひとつぶの我となりけり紅葉山 齋藤朝比古 特選 オクラ  
江戸切子 息づまるほどの紅葉に囲まれて、ひとときの孤独。
魚容 山歩きする人の句ですね。紅葉の山々の広がりが感じられます。茫々と広がる山々との対比。個人的には奥美濃の山々を思い浮かべてしまいました。
子子 ひとつぶの我、好きです。
 
4点句
紅の幾何学模様古酒呻る 喜誉司 特選 五十嵐秀彦 奇妙な句。古酒を注いだ盃に映る紅葉を幾何学模様と形容したのか、それとも盃それ自体に紅の模様が入っていたのか。その色が盃を近づけた顔にまで映えている様子が見えるようで、いいと思いました。
齋藤朝比古  気分出てます。好きです。
一文無  
 
草原に赤鉛筆は叱られる 岡村知昭 showmaru 描かれているものがわからない抽象画を見ているようですが心に引っ掛かり一票。
te_na 申し訳無さそうにトンボが跳んでる。
子子 この情景、好きです。叱られて、その後どうしたんだろ。気になる。
山口あずさ この手の句に弱いわたしです。
 
白浜にただ日が暮れる月が出る 子子 夜来香 どうってことはないのかもしれませんが、この情景に惹かれました。
喜誉司 それを365日見て感じて暮らしてみたいこの頃です・・・。
白井健介 こんなふうな気分に浸ってしまう“時間”てあるよなぁ…と素直に共感。
山口あずさ いい感じ。
 
屋根の色塗り変えてをり秋日和 みり 魚容 自分で屋根の色を塗り替えてみようとする心、屋根に上がった気持ち良さ。秋の空の青さ。気持ち良いです。
美峰 何色なんでしょうね?
showmaru なんでもないような秋の風景ですがいいと思いました。
五十嵐秀彦 な〜んてことない描写なんですけど、これが不思議と詩になるところが俳句の妙。ただ「変えてをり」がちょっとまどろっこしいか。
感想 白井健介 何色に「塗り変え」たのか、とかその辺を具体的に言った方がより良い句に出来るだろうと思われます。
感想 山口あずさ ほのぼの。
 
3点句
和歌山の軽い地震よ青蜜柑 松たかし 特選 一文無  
げんそー とても好きな句。「軽い」がとても良いと思います。
感想 山口あずさ 蜜柑の味に影響しそう。
感想 草もち 「軽い地震」という文句に惹かれました。ただ、和歌山と蜜柑が近すぎたのでは?
感想 齋藤朝比古 季語が青蜜柑では、和歌山からの連想ゲームみたいな感じ。上五中七まで読んで「おっ」と思ったのだが・・・。
 
ポケットチーフのような恋をして秋刀魚焼く 一文無 特選 白井健介 “マツモトキヨシ”のCMで赤坂七恵(ゴメン、字が違うかも)が[朝起きたら知らない男の部屋にいた]っていうのがあったでしょ(のちに[彼氏とケンカした]なんてつまんねぇ話に変更したやつ)あれの最後の台詞[なんかいいかも…]っていう、ちょうどそれをこの句を読んだ私は頭の中で呟いた訳です、そんな気分に酔わされつつこの句が特選です。讃。
齋藤朝比古 「ポケットチーフのような恋」は解るような気がする。「秋刀魚焼く」は少々狙いすぎと思う。
感想 五十嵐秀彦 なんだか惜しい句と思った。上中句までの甘さと座の生活臭ある季語との取り合わせの面白さが、案外効いていない。なぜかなぁ。
 
ひとり身に勿体無きほど空澄みて showmaru 草もち 身につまされます。「澄みて」という終り方がいいのかどうかは、一寸疑問。
美峰 わたしもこの秋何度空を見上げたことか・・・
オクラ  
感想 齋藤朝比古 上五にもうひとつ工夫があれば・・・。勿体無い気がした。
感想 山口あずさ どうぞ、ご遠慮なく。
 
おむすびや光合成と紅葉と 白井健介 げんそー 韻律が巧み。それでいて全体の景色が見えるような。
子子 この取り合わせ!いいですね。
喜誉司 ・・・。
感想 草もち 破天荒な取り合わせにびっくり。どこから「光合成」が出てきたんやろ? ただ、紅葉の始まるメカニズムはよく知らないながら、光合成の停止と関係あるんやろな、と妙に理屈っぽく捉えられてしまう恐れがあり、損しているのでは? でも大好き。
 
紅葉影さびしき肉として笑ふ 五十嵐秀彦 特選 山口あずさ ほんとに寂しい。
(h)かずひろ 「皆憎」などと逆ギレしないように。
 
蕎麦掻を食し溜め息我ポンコツ (h)かずひろ 特選 喜誉司 太い限界は田舎蕎麦までが好きなんですが・・・作者は同い年くらいかな。
草もち 「我ポンコツ」にびっくり。思わず採っちゃいました。
感想 五十嵐秀彦 まあそんなに弱気にならず。どうも弱気俳句というものがあるようで。
 
2点句
ぼっこんと秋の吐息のナースかな 松たかし 齋藤朝比古 「ぼっこん」とは・・・。そこはかとない可笑しさ。
草もち 「ぽっこん」という擬音語(擬態語?)に悶絶!
 
サボテンが食べた夕焼け海の色 子子 te_na 贅沢なサボテン?欲張りなサボテン?
正明 サボテンぐらいであれば、夕焼けは食べそうですね。
 
冷まじや朱の染み込んでゐる象牙 齋藤朝比古 五十嵐秀彦 象牙製の古い印鑑なのでしょう。朱が軸の中にまで染み込んでいる。それを「冷まじや」と表現したわけですね。問題はその季語がどうなのかというところか。私はけっこう好きだ。
正明 視点は確かだと思います。冷まじは動かせないですかねえ?動かせないような気もするのですが。
感想 山口あずさ 確かに凄まじい。
 
色鳥やラブコメディーが見たくなり みり 齋藤朝比古 軽いタッチで好感。観るではなくて見るになってるところが意味深。
白井健介 “この気分”とってもよく解る。私もそんな気分になってきちゃいました。
 
逃げてきた空見上ぐれば鰯雲 魚容 特選 showmaru 逃げてきたのは作者なのか空なのか、どちらなんだろうと考えているうちに選んでいました。
感想 山口あずさ 誰に追われているのでしょう?
感想 齋藤朝比古  「見上ぐれば」としたならば、「逃げてきし」としてもらいたかったところ。
感想 正明 だれが空から逃げてきたの?あるいは「逃げてきた」で一旦切れるのかな。
 
ぽつぽつとぬりわけられし車窓かな ぶう 山口あずさ 車窓を通して、そこに座っている人が見える。
正明 よく詠まれているような風景ですが、このほんわか感はいいですね。
感想 正明 入選にはしませんでしたが、わりといい風景だと思います。
 
秋天に少し欠けたるミナレット 江戸切子 特選 草もち イスラム圏の空って、ことさらに青いですよね。そこに映えるモスクの建築。心惹かれる景です。
感想 白井健介 すみません。「ミナレット」というのを、たった今“広辞苑”を引くまで存じませんで…。
 
白菊も黄菊も活けるざつくりと 五十嵐秀彦 特選 美峰 「ざっくりと」というのがいいですね。
感想 正明 入選とはしませんでしたが、割と好きな句です。
感想 齋藤朝比古 ざっくりと活けるのはあまり似合わない花だと思う。作者の面持ちはいかに。
感想 白井健介 この句は《ざっくりと活ける黄菊も白菊も》としても宜いかと思いました。
 
点々と房笑む朽ちし葡萄園 showmaru 特選 (h)かずひろ 「房笑む」という表現を秀逸に思いました。
 
月光が根性のない影を生む げんそー 子子 根性なし、いいですね、
ぶう  
感想 五十嵐秀彦 「根性のない」という措辞は、逆説にしても詩としていかがか。
感想 白井健介 「根性のない」というのに私はすんなりと共感できなかったんですけれど。
感想 山口あずさ がんばれ月光!
 
木犀や女に鼻の穴ふたつ つーやん 夜来香 ユーモラスですね、あっ、この女にも鼻の穴あったんだという発見。 女の鼻に穴ふたつ、ではいけなかったんでしょうか。
松たかし ちょっと深読みで作者には怒られるかな・・。これは情事のときの女性の鼻の穴なんですね。ふとそんな風に読めてしまったのです。気になるときってあるんですよ。(失礼しました)
感想 白井健介 例えば《木犀や美女にも鼻の孔ふたつ》ぐらい言ってくれれば幾らか意味深長な感じがしてくるのではないかと…内容の面での好みは別にして、ですが。
感想 魚容 女の鼻の穴に気がむく状況ってどんなときなのだろうと楽しめました。
感想 草もち 好きな句ではあります。が、この手の句(季語+至極当たり前のことを言う12文字)は最近見飽きてきた感じが・・・。(自分でもときどきそういう句を作っちゃうんですけど)
感想 山口あずさ よく香ります。
感想 五十嵐秀彦 こういうのをミモフタモナイというのです。
 
還暦の赤い帽子と曼珠沙華 松たかし 白井健介 少しの衒いもない至って素直な詠みぶりに共感を覚えました。
オクラ  
感想 山口あずさ 秋に生まれたのですね。
 
1点句
あわよくばこの鼻の下色眼鏡 te_na 魚容 わからないような、わかるような。下心のおかしみ。最終番号というのも良かったような気がします。こういう下品なようでいて上品な句にふさわしいです。
 
フリースも色とりどりに秋の色 美峰 一文無  
感想 山口あずさ ユニクロの回し者?
 
ペテン師の敗色濃厚秋の空 (h)かずひろ 山口あずさ ペテン師って、色がありますね。
感想 草もち 「ペテン師」は、俳句の登場人物としては新味が無いように思います。ゴメンナサイ。
 
絶望に絶望を塗るテロリスト 山口あずさ 夜来香 絶望の「色」とはどんな色だろうか・・・考えさせられます。
自解 山口あずさ モスクワの劇場立て籠もりで一句。
 
鷹渡る信長錦の袱紗かな 魚容 江戸切子 鷹と信長錦がいい
 
瞬ける炭は赤色夜寒かな 正明 (h)かずひろ 「赤色」での寒さの表現を新鮮に思いました。
 
夕暮れの城址色濃き紅葉踏む ぶう オクラ  
感想 五十嵐秀彦 詰め込みすぎか
 
朝日浴び黄金輝く棚田かな オクラ 美峰 まぶしく懐かしいような風景ですね。
 
貨車が過ぎ秋の広がる裾野かな 江戸切子 一文無  
感想 五十嵐秀彦 説明に終わってしまっているようで・・・。「広がる裾野」というのも表現の重複です。
 
むらさきは噛めば噛むほど枯野かな 岡村知昭 松たかし ポイントは「むらさき」なんですが。これをどうイメージするか。人の名前だったりすると不思議な句になっていいんだけど。安定性に欠けるところが魅力。
感想 白井健介 一読、面白い発想だなぁと思いました。
感想 正明 「むらさき」は抽象的な色でしょうか、具体的なものでしょうか?私の好みでは「むらさきを」とするところ。
 
雁来るとヴィオラの響き火のごとし つーやん 五十嵐秀彦 う〜ん、どうかなぁ、「火のごとし」がなんとかならなかったかなぁ。でも好きなので取ります。
 
敗将を抱いて寝るなり舞紅葉 山口あずさ 魚容 かつての戦場も、時を経て錦繍の古戦場に。「寝るなり」に引っ掛かりを覚えましたし、紅葉の赤と血の赤のイメージのつながりは、やや、手垢にという感じもしないわけではありませんが、秋の古戦場の美しさとそこを歩く心持ちというのに魅かれました。
自解 山口あずさ オリバー・カーンを抱いて寝るで、一句詠みたかった。。。が、かなり遅かった。。。
 
0点句
菜の花や扇雀飴の白と黒 岡村知昭 感想 白井健介 当季の句でないので採りませんでしたが、魅力ある作品だと思いました。
感想 草もち なぜ、この季節に「菜の花」? 他の季語だったら、たぶん採ってたと思います。
 
星飛んでラインマーカーちかちかす 草もち 感想 山口あずさ どこかに頭をぶつけた?
 
新宿の金色ビル群茜雲 美峰 感想 山口あずさ 浅草に金色のオブジェがあるけれども。。。
 
恋おぼえ頬染めてまで紅をさす te_na 感想 山口あずさ #NAME?
 
色なして怒鳴る漢や秋寒し 正明 感想 山口あずさ 血圧が上がりそう。
 
マニキュアの剥げ落ちただけ火恋し 夜来香 感想 山口あずさ 爪に火を灯す?
 
アイスクリーム郷愁さそう銀の匙 都わすれ 感想 山口あずさ 中勘助?
 
身に入むや記憶の底の膝枕 白井健介 感想 山口あずさ ノスタルジー過多のような気がする。
 
マリアさま豪放磊落できちゃった 山口あずさ 感想 白井健介 ことさら今ふうって訳でもないですよねぇ。いいんじゃないですか、それはそれで…ってそんなふうに感じました、私は。
自解 山口あずさ マリア様がこういう性格だったら、キリスト教は成立しなかったでしょうね。きっと。
 
葉染め雨半睡で聴く艶話 一文無 感想 五十嵐秀彦 悪くない。悪くはないのだが、少々くどいか。
感想 白井健介 まぁ私だったら「半睡で」なんていうんじゃなくて集中して真剣に「聴」いちゃいますね…とりわけ「艶話」なら尚更ね。
 
飛行機の分けて消えゆくみぎひだり ぶう 感想 草もち 雄大な景に惹かれます。ただ、あえて無季にしなくてもよかったんじゃないか、と思います。
感想 正明 プラスアルファが欲しいけど、綺麗な風景を綺麗にスケッチしてますね。
 
青に倦む父の双眸秋ポプラ 五十嵐秀彦 感想 山口あずさ <父>の年齢が見えない。自分のことを父と呼んだのか?とすると、ナルちゃん俳句。
 
色鳥やフィデル・カストロを想ふ 草もち 感想 五十嵐秀彦 今頃、「カストロ」を想う人ってどんな人? ゲバラの写真なんかを見るとドキッとする世代ですけど、ワタクシハ。
感想 白井健介 「フィデル・カストロ」というのが何だか分からない無知な私をどうかお赦しくださいませ。
 
スライドの焦跡なれど焼き豆腐 喜誉司 感想 草もち 気に入った句です。ただ、「焦げ」具合が近すぎたかな?と・・・。
 
紅の 落葉いろどる 秋の木々 たかふみ 感想 山口あずさ 当たり前に当たり前を重ねたような。。。。付きすぎの過剰とでも言いましょうか。。。
 
宿の月心を揺らす白き肌 オクラ 感想 山口あずさ おやじ俳句。
 
狼の目の色秋の終わり知る 魚容 感想 五十嵐秀彦 「狼」は冬の季語、「秋の終わり」とどちらにこの句は力点が置かれているのか。そこが少々見えないです。
 
烏鳴く枝に熟れ柿宵を待つ 美峰 感想 山口あずさ リズムがよくない。ぶちっぶちっと昔のレコードの針飛びのように感じてしまう。
 
水澄んで蛍光色のインキかな みり 感想 齋藤朝比古 蛍を始めて見た仲間が「あ、蛍光ペンの色だ」と言ったとき、「確かにそうだ」と思ってしまった私は、俳人失格でしょうか。
 
1024色くれよん秋深し げんそー 感想 白井健介 これってきっと実際にあるんでしょうね。「1024色」を目の前にしたら嘸や壮観でありましょう。欲しくなるだろうなぁ。ただし「くれよん」は<クレヨン>と片仮名にした方が宜いように思う。
 
子だくさん同じ服でも色違い te_na 感想 山口あずさ 「笑点」?
 
モノクロ写真の色褪せて流れ星 喜誉司 感想 山口あずさ 「セピア色」という一語で言えてしまう世界。
 
白き手のワイングラスや秋の夜 オクラ 感想 山口あずさ <白き手>がワイングラスそのものだったら、ちょっとすごい。
 
ポスターに総天然色てふ昭和かな 一文無 感想 山口あずさ ノスタルジー。
 
草むらに見えがくれするしじみ蝶 都わすれ 感想 山口あずさ <しじみ蝶>が見え隠れするのはあまり珍しくない。
 
いっそのことなかったことに曼珠紗華 夜来香 感想 山口あずさ ぶっきらぼうな感じがいい。
感想 齋藤朝比古 そう思うせつなってある。大人になるとどんどん増える。曼珠紗華な気分だ。
感想 五十嵐秀彦 この句、けっこうイケルと思いましたが、「曼珠紗華」がねぇ・・・。もうちょっとポイントしぼりたいですねぇ。
感想 草もち 12文字の常套句+季語、という構造は、よく使う手口だけに、よっぽどシャープに決まらないと・・・。
 
この部屋に石油ストーブと、居ない君 子子 感想 山口あずさ 石油ストーブと二人きりなのですね。
 
瑠璃椀に色のいろいろ文化の日 正明 感想 山口あずさ 瑠璃椀ともなれば色のいろいろなのは当たり前なのではないかと。。。
 
水色に汚れて動けない死体 石部明 感想 山口あずさ 水死体? むかし詠んだ句。。。<浜辺にて青くて丸いぼくドザえもん>
 
秋風に子供のほっぺ紅葉色 廣瀬晶子 感想 山口あずさ かわいいけど、そのまんまのような気も。。。
 
青という一字のために殉死せむ 石部明 感想 山口あずさ やめとけ、やめとけ。
感想 五十嵐秀彦 なんか内容の無い右翼青年を見るようで・・・。もうすこし具体的なモノ(季語であれば更に)がからんでくると生きてくるかも。
感想 白井健介 そのように言われましてもぉ…という印象でした、私の感じとしては。
 
一陣の風もて去りぬ残り夏 都わすれ 感想 白井健介 「残り夏」は(なごりなつ)と読ませるのかなぁ? ちょっと無理を感じる措辞であると私には思われたのですが。

 

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